ケロロ 軍曹 小説。 ケロロRank

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ケロロ 軍曹 小説

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ケロロ軍曹

ケロロ 軍曹 小説

勿論、地球侵略の事などすっかりそっちのけで。 ケロロは幸せであった。 しかしまさかこの後にとんでもない大事件が起こるとは ケロロも誰も予想していなかった。 「ゲロゲロvさーて、さっそく始めるであります!」 軍曹ルームにて、紙袋から箱を取り出し作業を始めようするケロロ。 だが突如ケロロの背中を悪寒が走った。 「(な、何だ・・!この寒気は・・!!いや、これは吾輩の本能がここにいるのは危険だ!すぐに逃げろ!と告げている危険信号・・!)」 だらだら汗を流す軍曹の耳に 聞きなれた怒鳴り声が届いた。 『ボケガエル~~!!あんた今日のトイレ掃除やってないでしょ!!』 「ゲロォ~~!!夏美殿!!やっべぇ・・・!(滝汗)」 ケロロはこの後の想像が容易にできた。 この後夏美が部屋に入り、トイレ掃除をしなかった罰としてせっかく買ったばかりのガンプラの箱を取り上げ、それに絶望に伏す自分の姿が・・・。 「そんなのごめんであります!!」 ケロロは箱を抱えるとすぐさまケロロ小隊地下秘密基地へと繋がる冷蔵庫型のワープ通路に飛び込んだ。 「ボケガエル!!」 ばん!と軍曹ルームの扉を勢いよく開けた夏美。 室内を見渡して、ケロロの姿が見当たらないのを確認して 最後に夏美の目が映すのは、扉があけられたままの星のマークが付いた冷蔵庫。 「あそこに逃げたわねぇ・・!逃がさないわよ!」 [newpage] 「冗談じゃないであります!何とかしてこのガンプラは死守しないと・・!」 秘密基地の通路を走りながらどこにガンプラの箱を隠そうか 悩むケロロ。 ひとまず会議室にでも隠しちゃおうか?と考え 会議室へ向かう が 「(・・・・・・・・・やっべ・・・・)」 会議室では こくりこくりとうたた寝をしているモア 机に脚を乗せてのんびり音楽を聞いてるクルル まったりとお茶をすするドロロ ポテトチップを頬張るタママ ここまでならいい 問題は 赤い体をさらに赤くさせて怒りのあまり頭から煙を出しているギロロの姿に 扉の隙間から覗いたケロロは再び滝汗を流した。 「(今日侵略会議するっていって忘れてた・・・)」 幸いなのは会議室に誰もいないか確認するために 隙間だけ扉を開けたから、まだ誰もケロロに気づいていないことだ。 もし気づかれたらありとあらゆる重火器を装備した赤達磨に地の果てまで追いかけられる。 ケロロはそ、と扉を音を立てぬよう閉めて 音もなくその場から一目散に離れた。 「危なかったであります・・見つかったらリアル鬼ごっこが始まるところ・・ でもギロロの奴、吾輩が会議忘れてすっぽかすのはもはやお約束になってるんだから あんなに怒りを募らすことないでありますっ あれじゃいつか血管切れちまうでありますよ、ってかもう何本か切れてるかも・・」 もはや開き直っているケロロのこの言葉を聞いたら ギロロの血管は全部切れそうである。 「しかしどうするでありますかなぁ・・」 絶対に守らなくてはいけない新作ガンプラ。 ケロロはしばらく頭を悩ました。 「あ!あそこなら・・!!」 [newpage] 「ここなら大丈夫であります!」 ケロロが思いついた隠し場所 そこは今までの侵略作戦に開発された兵器の数々が眠る倉庫だった。 一度地球のゴミの日に分別して出そうとしたが 夏美とギロロにばれて、散々な目にあってからは この倉庫に収納されることになったのだ。 「よもやここにガンプラを隠すとは夏美殿も気づくまい。 普段あまり開けることがない場所だからか、少し埃の匂いがした。 「ゲロ・・真っ暗でありますな・・電気電気・・」 ケロロは手探りで壁を探って電気のスイッチを探した。 よく使われる会議室などは自動で消灯できるのだが ここは侵略作戦に失敗して、使うことがなくなった兵器を片付けるために出入りするだけなので 手動で灯りを付けることになっている。 スイッチを探しながら暗い倉庫の中を転ばぬよう歩くケロロ。 しかしやはりお約束といえばお約束の展開がケロロを待っていた。 歩き進める先 床に無造作に置かれた荷物に足を取られ 「ゲロォオオオ!?」 ケロロは盛大に顔面から床に直撃して転んだ。 その時抱えていたガンプラの箱が勢い良く宙を舞う。 空中へ放り上げられたガンプラの箱は、これまた無造作に積み上げられ 少しでも力を与えたら崩れ落ちそうな兵器類の山の頂上に落ちた。 「いちちち・・・・・・ゲロ?」 赤くなった鼻を摩りながらケロロはむくりと起き上げる。 がしゃん、とケロロの床についた手の傍に何かが落ちてきて それを手にとり目を凝らして見ると、人生ガ二度アレバ銃だった。 何でこれが手元に?と 疑問符を浮かべたケロロが顔を上げる。 そして暗闇に慣れてきたケロロに目の前に映るもの バランスを崩し 今にでも崩れてきている兵器の、山 人生ガ二度アレバ銃はその山から崩れ落ちてきたらしい。 「ゲェロォオオオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!」 ケロロの悲鳴と共に兵器の山がケロロを襲い ぶつかり合った兵器からばちばちと火花が飛び散り 盛大な爆発音が、地下秘密基地及び日向家を地震のごとく揺らした。 [newpage] どがああああああああああああん! 「うわっ!?な、何今の?」 その爆発音と揺れに、自室で本を読んでいた冬樹も 「きゃああ!?」 ケロロを探しに地下にいた夏美も 「な、何だ?!」 「何の音ですか?!」 「クック~地下のどこかで何か爆発したようだなぁ」 「音が聞こえたのはあっちのほうでござる!」 「大変ですってゆーか非常事態?」 会議室にいたギロロたちも何事かと爆発音の聞こえた倉庫の方角へ向かった。 「何なのよもう~~!」 「夏美!」 途中の通路にて、爆発による揺れで転んだ夏美にギロロたちは遭遇した。 「何でお前がここに?」 「トイレ掃除さぼったボケガエルを探してたのよ! それより何なの今の爆音は~~!」 「ケロロだと?さてはあいつがまた何かやらかしたな・・!!」 倉庫へと近づくにつれてもくもくと煙がひどくなっていく。 ギロロたちは口を押えて煙を吸わないようにしながら、瓦礫をよけて奥へと進んでいく。 たどり着いた倉庫は、扉は吹っ飛んで瓦礫の一部となっていて 室内からより濃い煙が出ていた。 「姉ちゃん!いったい何があったの?」 「冬樹!」 「地下のほうで爆発があったみたいだけど・・・・」 「ボケガエルがまた何かやったみたいなのよっ」 煙によって奥が見えない倉庫にケロロの名を叫ぶ。 「軍曹さーん!いるんですかぁ?!」 「隊長殿!」 「おじさまぁー!」 タママとドロロ、モアの声が半壊した倉庫内で木霊する。 「おいおい・・派手にやってくれるぜぇ~・・」 クルルは瓦礫の中に散らばる見覚えのある 自分が作った兵器の欠片を手に取った。 「軍曹、本当にこの中にいるの?」 「ボケガエル・・・」 冬樹は不安げに倉庫内を見た。 壁も崩れ落ちて、ひどいありさまだ。 さすがの夏美も心配になってきた。 もし本当にこの中にいたとしたら大怪我ではすまない。 ギロロも同じことを考えたのだろう ぎり、と歯を噛み締める。 「おいケロロ!いるんならさっさと返事しろおお!!」 「ゲ・・ゲロォ・・・・・・」 弱弱しいケロロの声が聞こえた。 「軍曹!!」 その声に冬樹が倉庫に入ろうとするが まだ瓦礫が崩れる可能性があるため、ギロロたちに止められた。 すると聞きなれたケロン人の足音が聞こえる。 どうやらケロロは無事なようだ。 皆、安心したようにほっと息を下す。 まったく心配ばかりかけて 姿を見せたら盛大に文句言ってやろう そう思っていた。 けれど ピョコピョコという足音 段々とはっきりとしてきたシルエット しかし何かが違った。 そのシルエットに皆違和感を感じる。 「ひ、ひどい目にあったであります・・・・」 声も若干の違和感がある いつもよりほんの少しトーンが高い たちのぼる煙の中から ようやくケロロが姿を現した。 「ん?おおー皆!吾輩なら無事に帰還したでありますよ~ いやーとんでもない目にあったであります! まったく誰でありますかあんな無造作な積み方をしたのは! 片付けの極意が全くなってないであります!」 ケロロはあちこち薄汚れていて、擦り傷もあったが それほど大きな怪我はしていないようだ。 それどころか文句をたらたら述べている。 けれどケロロは気づいていなかった。 己の今の姿に・・・。 「・・・・あれ?」 「ボケガエル?」 きょとんとし目を瞬かせる日向姉弟。 「ゲロ?」 日向姉弟の反応に対して 他のモアを含めたケロロ小隊は、ケロロの姿に思考が停止していた。 「?どうしたでありますか?」 茫然と立ちつくす小隊の姿にケロロも首を傾げる。 先に復活したのはクルルだった。 「・・・クックック~こりゃあ俺も予測していなかったトラブル&アクシデントだぜぇ~」 「?何でありますか一体全体?ゲロ?吾輩の声、ちょっとおかしくね?」 ケロロは今更ながらに自分の声に違和感を持った。 クルルはどこからか鏡を取り出しケロロへと渡す。 「見てみな隊長~目ん玉飛び出るぜぇ~」 ケロロは渡された鏡を見た。 当然映るのは自分の姿。 だがその鏡に映し出されたのは・・・・ 「・・・・・・・・・・キ」 意識が飛んでいたギロロたちも我を取り戻す。 そして 「キィーーーーーーヤァーーーーーーーー!!!!」 「おんわーーーーーーーーーーーーーーー!!!!」 「軍曹さああああああああああん!????」 「ケロロくーーーーーーーーーん?!????」 「おじさまぁああああああああああ!?????」 5つの天井を突き破る悲鳴が重なった。 [newpage] 場所は変わってクルルズ・ラボ内。 兵器が仕舞われていた倉庫の大破による影響はまったく受けていないらしく 正常に機能は稼働している。 そこに冬樹、夏美 モアやケロロたち全員がいた。 冬樹と夏美がちら、と小隊たちを見る。 モアはおじさまが・・おじさまが・・とぶつぶつ呟いてる ギロロは落ち着きがなくそわそわしている タママは今だに信じられないといった顔をしている ドロロはちらちらとケロロを見ている モア以外の小隊たちの顔が若干赤いのは気のせいだろうか・・? 丸い回転椅子にケロロが座っていた。 その顔は緊張で強張っている。 先ほど体内スキャンを行ったところだ。 クルルはキーボードを叩いて、目の前のディスプレイに表示された内容を見て 椅子を回し、ケロロ達に向かい合う。 「クックック~。 間違いねぇ。 隊長、あんた完全に女になっちまってるぜぇ~」 冬樹と夏美の思考が一回止まった。 ケロロは魂が抜けたような顔になる。 「「えええええええええええ?!!?」」 二人同時に驚きの声を上げる。 「ク、クルル!!!間違いないのかそれは!!」 「俺が間違えた診断するかよ・・大体もう隊長の姿から一目瞭然だろぉ?」 ギロロがぐっと声を詰まらす。 全員の目がケロロに向かれた。 いつも被っている軍帽がまず変化していた。 時折小隊たちの健康診断をしてくれるプルル看護長が被っている軍帽と同じように 猫耳のような耳がついた軍帽に変わっていた。 尻尾はまるで幼年期のころのようにおタマの尻尾になっている。 「お、女になってるって・・ただ以前みたいにちっちゃくなったんじゃないの?!」 夏美の脳裏では人生ガ二度アレバ銃によって小さくなったケロロ達の姿が浮かぶ。 目の前にいるケロロも、その時の姿と同じにしか見えない。 「何言ってるんだ夏美!」 「え、ギ、ギロロ?」 それに待ったをかけたのがギロロだった。 「そうでござるよ夏美殿!今の隊長殿はどこから見ても女子でござる!」 「ナッチーの目は節穴ですか!?」 ドロロとタママもギロロに賛同する。 「ど、どこから見てもって言われても・・・」 「う~ん・・僕たち地球人から見ると軍曹はあまり変わってないように見えるけど ケロン人からの目線では大分変わってるようだね」 冬樹は意外と冷静だった。 今までのケロロ達が起こした騒動による慣れだろう。 「おじさまが女性に・・」 どうやらケロン人だけでなく、モアにもケロロの今の姿は大きく変わっているようだった。 「・・・・はっ!そ、それでどうしたら戻れるでありますか!??」 魂が飛んでいた軍曹が戻ってきた。 「クックック・・・今の所なーんもわかんねぇな」 「何ですとぉ!?!?」 お手上げといわんばかりにわざとらしい仕草を取るクルル。 「隊長が女になっちまったのは 恐らく倉庫内にあったいくつもの性能も効能も全く違う兵器が 同時に爆発を引き起こして、それに生じた異なるエネルギーが隊長の身体を作り替えちまったんだろうな 偶然でできちまったもんだ。 しかも調べようにももうそのエネルギーも消えちまってる。 解析の仕様もねーよ」 「そ、そんなぁ!」 ケロロは思わずクルルに飛びかかった。 「クッ・・」 「クルル曹長~~!お願いであります!!何とかしてぇ~!」 涙目でクルルの肩を掴んで必死に悲願するケロロ。 至近距離にケロロの泣き顔が目に映り込む。 「・・・・・・・・・・・・・・ちっ・・」 「クルル曹長?」 何も言わず、なぜかぷいっと顔を背けるクルルに、ケロロは首を傾げる。 夏美と冬樹もいつもと様子が違うクルルに?となる。 しかしギロロ達は何となく理由が分かった。 分かるゆえに頭を抱える。 「あの、ほんとに何とかならないんですか?」 「何とか・・何とか・・・・・・」 モアの言葉に暫く考え込んでいた冬樹があ!と声を上げた。 「そうだ!人生ガ二度アレバ銃だよ! 以前僕が女の子になっちゃったとき、あれで元に戻せたじゃないか!」 冬樹も一度女性化したことがあった。 元に戻る方法はないかと思われたが、人生ガ二度アレバ銃で女になる前 一日前に若返ることによって、男に戻れたことを冬樹は思いだしたのだった。 「おおー!その手があったであります!!」 「あ、それも今は無理デスネー」 あっさりと冬樹の提案が却下された。 「何で!!?」 「その肝心の人生ガ二度アレバ銃も、爆発によって木っ端みじんだ 直そうにも、一から作り直さなくちゃいけねーし 部品も取り寄せなくちゃならねぇ」 クルルは先ほど瓦礫の中から拾い上げた兵器の欠片を見せた。 まさにそれが人生ガ二度アレバ銃の一部だった。 「うう・・で、でも作り直せばいいんでありますよね!クルル」 「費用はかかるぜ~?」 「この際かまわないであります!それでいつ完成するでありますか?!」 「さっきも言ったように取り寄せなきゃない部品もあるからなぁ・・ ま、1、2ヶ月ってところかな?」 「2ヶ月!?はじめに作ったときそんなにかかんなかったじゃん!!」 「あんときは部品が全部そろってたからなぁ・・でも今は俺の手元にはねぇ 特殊なもんだから、取り寄せるにしてもかなり時間がかかるんだよ」 「ゲロォ・・・・・・し、しかたないであります・・・」 元に戻れるのだったら致し方ない ケロロはおとなしく2ヶ月を待つことにした。 「軍曹・・大丈夫?」 「ボケガエル・・・・」 「冬樹殿、夏美殿・・・・」 二人が心配そうにケロロを見つめる。 冬樹も同じ体験をしているため、ケロロの気持ちがよく分かった。 夏美もその時冬樹に何もしてあげることができなかった時を思いだして ケロロに対しても何もしてあげられぬことに歯がゆさを感じていた。 それを察したケロロは二人ににっこりと笑顔を向けた。 「冬樹殿!夏美殿!大丈夫であります!一生このままという訳ではないんだし それに2ヶ月なんてあっという間であります!」 「軍曹・・」 「ボケガエル・・・」 夏美は気づいた。 ケロロが自分たちを不安にさせぬように明るく振る舞っていることに。 「(ボケガエルのくせに・・)」 夏美もまた笑みを浮かべた。 「そうよね、2ヶ月なんてあっという間よ。 それにボケガエルはボケガエルのまま! 別に今までと変わらないわよっそうでしょ冬樹」 「姉ちゃん・・う、うん!そうだよね!軍曹は軍曹だよ!」 「そのとおりであります!」 ケロロは大きく頷くと 今度はモアとギロロ達に振り返った。 「えー、という訳で吾輩はしばらくこの姿でいることになります でも、安心するように! 女になっても吾輩はケロロ小隊隊長ケロロ軍曹! ケロン星軍人魂は決して消えないであります! そして改めて宣言するであります・・ たとえ姿が変わったとしてもケロロ小隊隊長として 必ずや地球侵略を成し遂げるでありますよ!」 びしっと敬礼のポーズを決めるケロロ。 その姿はとても輝いていた。 「おじさま・・・素敵です・・」 うっとりとケロロを見つめるモア。 「ケロロ・・そうだな・・女だろうと何も変わりはしない」 「軍曹さん!僕、男でも女でもずっと軍曹さんについていくです!」 「確かにどんな姿になろうとも隊長殿は隊長殿でござる」 「クク~、面白くなりそうだなぁ~」 ケロロ小隊たちもケロロの言葉に 色んな意味で粗ぶっていた気持ちが落ちつきを取り戻し 同じようにケロロに敬礼をした。 「ゲロゲロ、それでこそ我がケロロ小隊であります」 「ご立派だけど・・・侵略は成し遂げさせないわよ~」 夏美が軽くケロロの頭を子突いた。 「ゲロっ夏美殿!せっかくいい感じだったのに水を差さないでほしいでありますよ~!」 あははっと冬樹は笑った。 そうだ、別に何も変わりはしない。 女の子でも軍曹は僕の大事な親友だ。 冬樹は改めてそう思った。 夏美もまた いつもと変わらぬケロロの態度にいつもの調子を取り戻していた。 [newpage] しかし そう簡単にきれいに収まることはなかった。 特にケロロ小隊のメンバーは。 先ほど、クルルが涙目のケロロに悲願されていたときの事だ。 あの時、クルルの心情は穏やかでなかった。 少し上気した頬 涙で滲んだ大きな黒い瞳 クルルはケロロの泣きそうな顔に 雄として反応をしてしまいそうになっていたのだった。 「(ちっあの姿であの顔は反則だぜぇ・・・・)」 他のケロロ小隊たちの様子が可笑しかったのも理由があった。 地球人から見る目と ケロン人から見る目は違う。 冬樹の言っていたことはまさにその通りだった。 女の子となったケロロは、ケロン人の目線で見ると かなり可愛い部類に入るのだった。 なので 女となったケロロを目の当たりにしたとき 驚きと同時に、愛らしさを感じてしまって その心中はそれぞれで粗ぶっていた。 だから涙目のケロロに迫られ 咄嗟に顔を背けたクルルの気持ちも、ギロロ達はすぐに察した。 クルルも同じように、女となったケロロにくらっときたのだと・・。 そんな小隊達の心情に気づくことなく ケロロはにっこりと満面の笑みを見せた。 「(おおおおお俺には夏美が夏美が夏美が!あいつはケロロだぞ!しかも幼馴染で男で!けっけっ決して可愛いなんて思って・・思って・・ぬあああああ!!!)」 「(ああああああ軍曹さあああん!可愛いです!可愛すぎです~~~)」 「(クックック~・・・・たまんねぇなおい・・・・・)」 「(ケ、ケロロ君・・・!可愛い・・・・・・!こんな可愛い子見たことない・・・!)」 落ち着きを取り戻した小隊の心が再び粗ぶりだした。 かくして 女の子化したケロロ軍曹の物語はこうして幕を開けたのであった。 END.

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